風鈴を作る

身近な材料を使って風鈴を作ってみよう。やさしい響きで風がきたことを教えてくれることでしょう。


■ 準備

 子どもの小学校の育友会(PTA)の行事で親子ふれあい会というのが毎年一回開かれます。今年は役員なので企画する側だったのですが、「風鈴と団扇を親子で作る」という企画になりました。

 私は風鈴のコレクションをしているもので、いくつか持っている風鈴を見せて、音の環境と音の文化について少しだけお話をする予定です。

 #まだ手に入れていない風鈴があるなあ。>砂張の風鈴

 作る風鈴ですが、吹きガラスとか鋳物は難しいので、ホームセンターなどで売っているような材料を使ってウインドチャイム型のものを作ります。発音体は直径3センチくらいの大きな座金です。ホームセンターの金物売り場を歩き回って、いろいろなものをたたいて音を確認しながら決めました。

 本当は鉄の丸棒をまげてV字型にした金具が一番余韻が長くて良かったのですが、先端が尖っていて危なかったのと、単価が高かったのとで断念しました。

 作り方を書いた説明書の画像ファイル(白黒2値のgif形式)を以下に置いておきます。FAXなみの解像度です。

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今度、子供と一緒に作るのはいかがでしょう。

(2000.6.28)


■ 制作当日

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「なんで夏に風鈴をつるすんだろう?」

 ・・・意外と「わかんない」という子が多かったようです。

「どんな材料で作られているのかな?」

 ・・・陶磁器でできた風鈴を見て「お茶碗でできた風鈴!]と答えてくれた子がいました。いい線いってる。

 ・・・備長炭風鈴の説明で「バーべキューに使うに使う炭と同じだけど、ちょっと違うよ。」というと、「備長炭!」といった子にはびっくり。よく知っているね。

「形や材料によって音が違うね」

 ・・・長さのちがう棒をぶら下げたものは、音楽の音のようにいろいろな音がしてにぎやかだね。

「本物の江戸風鈴とスーパーで売っているガラスの風鈴との違いは?」>格付けチェック!

 ・・・「どっちの音がいい?」ときいたら半分くらいずつでした。

「風鈴は日本にしかないのかな?」

 ・・・外国にもあるよ。インドネシアには竹の風鈴、ヨーロッパにはウインドチャイムのようないろいろな音がするもの。

 

制作前に、スタッフの作った試作品を見て研究です。どんなふうにつけたらいいかな。

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ヒートンをねじ込むのが結構硬くて大変だったみたいです。

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体育館いっぱいに広がって作っています。

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出来上がった風鈴はどんな音がするかな。風で鳴るかな。お家のどこかにつるしてみてね。いい音のする材料を探して、風鈴をいろいろ工夫してみるのもいいね。

もっと、いろいろお話はしたかったけど、みんな早く作りたかったから、このくらいのおはなしでした。なにか質問があれば連絡をくださいね。メールでの連絡先はtsuchida@neptune.kanazawa-it.ac.jpにどうぞ。

(2000.7.31)
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